Tokyo〜Kinshicyo〜Yamagata

今日は、18世紀の世界から戻り、始発の新幹線に乗り、東京錦糸町にある、社団法人 日本オーケストラ連盟で、私たちMUJオーケストラ協議会と経営側の組織であるオーケストラ連盟との懇談に来ています。

オーケストラ連盟は、日本のほとんどのプロ・オーケストラが加盟していて、経営側の立場から業界全体の向上のために、長い間さまざまな努力を重ねて来ています。私たちMUJとは基本的な立場は異なりますが、日本のオーケストラ界が発展してゆくためには双方の協力も必要ですし、業界が一体となって文化行政をはじめとするオーケストラの運営に必要な施策をすすめてゆく事もこれまで以上に求められています。

今日の懇談は、それぞれの現状や、オーケストラ界が抱える問題などについて良い雰囲気で会談ができたと思います。今後も話し合いを継続し、業界の発展のために協力をすすめてゆく事で一致しました。

これから山形に帰り、19時から戴冠式ミサのリハーサルです!

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Amadeus

昨日からモーツァルト定期のリハーサルが始まりました。先週のブルックナーとはまるで異なる、18世紀オーストリアのザルツブルグに来ました!

今回は交響曲を2曲と、戴冠式ミサを演奏し、トランペットの出番はミサのみです。楽器はご存知ナチュラルトランペットで、今回は2本のナチュラルホルン、そしてモーツァルトの作品では用いられるのが珍しい3本のトロンボーン(今回はドイツ語の「ポザウネ」と言った方が良いですね)と、金管セクションは全員オリジナル楽器です。それにティンパニーもオリジナル楽器で、とてもきれいな響きがします!

今日はミサ曲のソリストと合唱団との合わせもありましたが、皆さん素晴らしく、そしてやはり楽曲の素晴らしいさは、モーツァルトが神に選ばれた作曲家であることを改めて思い起こさせてくれます。

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Tokyo

第198回定期も無事終わり、ブルックナーからようやく開放された・・・はずですが、来月3、4日にはレコーディングがあり、再びこの難曲と相対する時がやってきます。今年になって5番、今月も新潟での4番、そして今回の3番と、短い間に3曲も演奏できるのはラッキーな事です。山響の現状では後期の交響曲を演奏する事は当面は難しいと思いますが(1994年12月の第96回定期では、第7番を演奏しています)、大編成のオーケストラとは異なる精緻な演奏を今後も続けていければと考えています。私たちのアプローチにはさまざまな意見があることは良く承知していますが、このようなスタイル「も」ブルックナーの一つの形であると思います。(これ「だけが」ブルックナーとは私は思いません)

今日は新宿のMUJ本部で、オーケストラ協議会の会議です。通常なら車で来ますが、この先1週間以内にあと2回上京しなければならないので、今回は疲労度を考慮して電車で来ました。明日からはモーツァルト定期のリハーサルで、今度はナチュラルトランペットを携えて18世紀に行ってきます!

Bruckner〜Bartok Ⅲ

昨日は本番初日、マニアックなプログラムでテルサでの金曜開演・・・集客が心配でしたが、たくさんの方々にお越しいただき、感謝ですm(__)m

バルトークでは清水さんの抜群の集中力がオーケストラにも伝わり、密度の高い素晴らしい演奏だったと思います。続くブルックナーでは、最近好調の金管セクションを筆頭に、テルサに大きなオルガンが現れたかのような響きを作ることができたのではないでしょうか。

今日は「おくりびと」の撮影でも使われた酒田市民会館「希望ホール」で、同一プロの公演です。昨日が初日、今日が千秋楽・・・。酒田市民会館は歴史の長いホールですが、現在はリニューアルされて、おそらく山形県では一番のホールでしょうね。これを「山形県民会館」と言っても良いのでは・・と私は思っています。ホールの素晴らしさと、熱心な酒田の音楽ファンの皆様の期待が、今夜も私たちの演奏をさらにエキサイティングなものにしてくれるでしょう。

今はゲネプロが終わって、本番に備えてリラックスタイムです。練習を続ける人、楽屋で仮眠する人、ゲームに興じる人・・・それぞれの過ごし方で気分転換し、本番の集中に備えています。私は山形の本番ではゲネプロのあとは自宅に着替えに戻り、ホールには長居しません。今日は好きな本を読むのと同じような感じで、愛用のMacBook Proでインターネットやメール、そしてこのブログを書いたりしています。このマシンは最近入手したもので、USBポートによるデータ通信もADSL並みの速度が出て、以前のPHSとは比べ物になりません。近いうちに詳しくレポートします。

今日の酒田はいかにも梅雨という感じの雨が降っていて、しかも気温は30度近くあります。先ほどのニュースでは、酒田南高校が2年連続で今年も甲子園への出場が決ったとの事。酒田の皆さん、おめでとうございます!!

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Bruckner〜Bartok Ⅱ

今日も時間いっぱいのリハーサルが、ブルックナーとバルトークの記した楽譜を出来立てのような生気あふれた音楽へと変えていき、明日の本番への期待が次第に高まっています。昨日、弦楽器の編成について述べましたが、全員が力いっぱい弾く響きは、息圧の高い金管セクションに十分対抗できるもので、明日、テルサでどのような響きが生まれるか大変興味があります。特に、この初稿での演奏は、最も演奏される機会の多い第3稿とは大きく異なるもので、当時「難解で理解しがたい」とウィーン・フィルハーモニーから演奏を拒絶された(演奏の拒絶はブルックナーの場合、頻発した)事が伺えます。この時代、シューマン亡き後のドイツ=オーストリアの本格的な作曲家として期待されながらも、さまざまな困難に立ち向かい、生涯にわたって自らの信じる道を歩み続けたブルックナーには、モーツァルトやベートーベンのような大天才とは違った普通の人間としての魅力があると私は思います。明日はこの交響曲を通じて「人間・ブルックナー」の姿を表現することができれば、と考えています。
(写真は若き日のブルックナーです)

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Bruckner〜Bartok

皆既日食は山形ではごく一部だったようで、街中が暗くなるのかと期待していましたが、もとより曇り空だったこともあり、期待外れの午前中でした。
文翔館でのリハーサルは、徐々に音楽の流れが(監督はよく「方向性」という言葉を使います。その通りですね)できつつあり、同じブルックナーでも第4番のような解りやすい曲とは言えない第3番が、しだいにその形を現し始めています。しかし、スコア通りの管楽器に比べて、わずか34人の弦楽器は、一人一人が120%の音量を出してもどうにも響きが少ないと私は感じます。もう少し余裕のある人数で、楽に響くサウンドを出す方が、全体の響きも美しくなると思うのですが・・・。明日もリハーサルなので、もう少し様子を見て考えてみたいです。

バルトークのソリストの清水直子さんとは、今日から合わせですが、素晴らしいヴィオラ奏者であり、音楽家です! これほど多彩な表現力と、テクニックがあるヴィオラは初めてです。オーケストラの首席奏者としても、さまざまな指揮者や同僚の首席奏者達と音楽で多くの対話を重ねてきた事が伝わってきます。短い時間でしたが、音楽的にとても充実した時間でした。明日がますます楽しみです!

On Rehearsal

久々の更新です。(^_^;) ワークショップから帰って、生徒の個人レッスンや吹奏楽のクリニック、そして指揮している「けやきの森ブリティッシュブラス」の本番(吹奏楽コンクール地区大会の招待演奏でした)などがありましたが、今月に入って全く休日がなかったので、さすがに過労気味でブログも小休止でした・・・時にはこんな事もありますね。

さて、ワークショップの後、今日から約2週間ぶりにオーケストラに復帰し、飯森監督の元(元気ですね〜)週末に迫った定期公演のリハーサルです。曲はすでにご紹介したバルトークのヴィオラ協奏曲とブルックナーの交響曲第3番。今日のリハーサルでは今一つ音楽に乗れませんでしたが、明日から気持ちを切り替え、集中して行きたいと思います。

写真の楽器は、下の金色の楽器が今回使用するB♭管のロータリートランペットです。これは山響所有で、オーストリアの「シャガール」というメーカーの楽器で、3年程使用しています。上の楽器は私のヤマハ・シカゴモデルYTR-9445CHSです。ロータリートランペットは約20年以上いくつかの楽器を使ってきましたが、このシャガールはとても吹きやすく、イメージするどのような音も出しやすいすぐれた楽器です。私自身は普段のヤマハを吹いているときの音が最も自分のサウンドと思っていますし、その楽器で要求される音を出せば良いと考えていますが、楽器による特性の違いが、時には自分の表現力の助けとなる事もよく理解しています・・・・。

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Kesennuma

7月10日から始まったワークショップの旅も、今月分は今日の気仙沼市内で終了です。昨日、札幌から仙台空港に下り立った時には、30度以上の熱気に少々げんなりしたものですが、めげずに気仙沼目指して再び爆走(!)でした。
気仙沼には山響の公演で数回訪れた事がありますが、宮城県の中では交通の便が良くなく、車が最も利便性が高いものの、すべての人たちが車を運転できるわけでもなく、公共交通機関の充実がやはり必要です。反面、穏やかな海を望む静かな町並みは、人々の往来が激しくない事と無関係ではなく、街の空気や雰囲気を保つことと、利便性を高める事を併せてゆくことの難しさを感じます。

今日のワークショップは、市内の2校の中学校で午前、午後と行われ、暑い体育館の中、生徒達は楽しんでくれたと思います。こうした小さなとりくみが、音楽の楽しさを少しずつ広げてゆくのでしょうね。

週末はレッスンやクリニックのラッシュをこなし、以前に譜読みをして寝かせておいたブルックナーとバルトークをさらい改めて、定期に臨みます。
「熱帯夜のブルックナー」、これも山響だけでしか聴けないと思います。どんなサウンドになるか、楽しみです。

Takikawa〜Nayoro

14日は、レンタカーをピクアップして、札幌市内の小学校でのワークショップを終え、滝川市に向かいました。滝川市は札幌市からおよそ北に100kmの距離にあり、戦前から羊の飼育が行われており、有名な「松尾ジンギスカン」もこの養羊の伝統の中から発展してきました。札幌から1時間半のドライブを経て、滝川市に入り、午後から滝川市立江陵中学校でのワークショップに臨みました。何とここは今回のワークショップのメンバーであるファゴットW氏の母校です!私も長く山響にいますが、学校公演で楽団員の出身校に行ったことは2回ほどあるだけで、今回の文化庁公演でこのような偶然が起きるなんて驚きです。そして、彼が中学校時代に習った先生の息子さん(W氏と同級生)がこの学校で先生として勤務していたり、地元ならではの楽しいハプニングもあり、終始なごやかな雰囲気でした。ワークショップ終了後は、吹奏楽部のクリニックを行い、生徒達との楽しい時間を過しました。

滝川での仕事が終わった後は、留萌市に住む弟夫婦の迎える車で久しぶりに名寄市の実家に帰り、両親と弟夫婦で2年ぶりの団欒の時を過しました。久しぶりに見る両親は、まだまだ元気ではあるものの、その表情からは時の流れを感じずにはいられませんでした。私が大学で勉強するために家を出てから、もう31年もの時が過ぎ、その後に弟も家を出、二人暮らしで仕事を続けながらどのような毎日を過していたのでしょうか・・・・。これから私も同じ道をたどってゆくのでしょうが、いつまでも元気でいて欲しいですね。朝、両親と別れ、弟の車のルームミラーに映った自分が、父親の顔と重なったように感じました・・・。

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Sapporo

先週の、新潟〜山形〜名古屋〜仙台〜八戸〜山形というスケジュールは、過酷ではあるものの、時間の流れをどれだけ有効に捉まえられるかを限界までチャレンジした感がありました。もっとも、このような事が頻発していては体が持ちませんよね。11日は夕方まで吹奏楽のクリニックを行い、夜は指揮者を務めている「けやきの森ブリティッシュブラス」のリハーサル、その後は吹奏楽の世界では知らない人はいない某氏を迎えての食事会(ただの飲み会です・・)翌12日は、山形6中で終日合奏指導・・そのあと個人レッスン・・山形市を中心とする村山地区では、18、19日がコンクールの地区予選なので、この土日がレッスンのピークでした。

今日は「本物の舞台芸術体験事業」のワークショップ(WS)のため、札幌市に来ています。札幌は雨模様で、梅雨のようではありませんが湿っぽい空気が憂鬱な気分を増長しています・・。今日は、市内の養護学校(今は特別支援校と言います)でのワークショップで、生徒達と父兄、職員の皆さんとともに楽しい時間を過すことができました。生徒達は介護が必要だったり、ベッドの上での参加もありましたが、楽器の音が響くと生き生きとした表情で音楽を感じ取ってくれていたようです。演奏の他には紙やペットボトルなどの身近な材料でみんなで楽器を作って、私たちの演奏に合せて演奏してくれたり、歌に合わせて体を動かしたりと、体中で音楽を楽しんでくれました。楽器を作っているときに、私が楽器を吹きながら、子供たちの手をトランペットのベルに添えて、響きを感じてもらいましたが、その時の、一瞬驚き、すぐに目を輝かせて喜ぶ表情は忘れられません。いろいろな事情から、支援学校の生徒達や、介護が必要な方々がコンサートホールに足を運ぶことが難しい状況ですが(特に、日本では)今日のように、プレイヤーが学校や施設に出向いて演奏する事は、大切な機会ですし、私たちも何ができるかをもっと考える事が必要だと、子供たちの表情を見ながら感じていました。

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