Johannesburg

ワールドカップサッカー南アフリカ大会は、日本の歴史的な勝利や、昨日のスペインVSスイスの予想外の展開など、開幕早々からボルテージの高さが際立っています。現在のところ、治安面で命にかかわるような深刻な問題は発生していないようですが、最後まで安心はできませんね。

実は、私も2008年9月28日から10月4日まで、FIM(国際音楽家連盟)の総会に参加するため、単身でヨハネスブルグに行ってきました。日本からは直通便はないので、成田から香港まで4時間半、乗り換えでヨハネスブルグまで12時間以上かかりました。出発前はどの資料を見ても「世界最悪の犯罪都市」「警戒度最高」などとあり、とにかく不安だったことを思い出します。会議はおよそ200名の世界中の音楽ユニオン関係者や南アフリカの文化大臣なども出席する大規模なもので、MUJ (日本音楽家ユニオン)からは私一人の参加でした。開場はヨハネスブルグ市内でも最も安全な「サンドン地区」のホテルを借りきって行われ、日中ならば一人で付近を歩いても安全といわれ、実際大丈夫でした。また、ホテル周辺は地下のショッピングモールを含め、武装警官(警官というよりは完全に軍隊)が機関銃を所持しているという物々しさで、不審な行動をとったらたちまち射殺されるのでは・・・という雰囲気でした。また、空港に到着したら現地のユニオン関係者が迎えに出ているとの連絡を受けていましたが、誰も来ていなくて、迷った末に空港のオフィシャルコンセルジュに相談し、安全なタクシーを手配してもらい、不安ながらも無事にホテルまでたどり着く事ができました。現地の気候は日本と正反対で、初夏のさわやかさが心地よく、果物や野菜がとても美味しく、予想よりもはるかに快適でした。写真はホテル付近と、ネルソン・マンデラ広場にあるマンデラ氏の像の前に立つ私、そして果物を売る露店です。(つづく)

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