2日間のレコーディングセッションが終りました・・・昨日は新幹線のトラブルで録音の開始時間が1時間半遅れ、その分終了時間も遅くなりましたが、全員素晴らしい集中力を見せてくれました。シューマン4番の初稿は、1841年に書かれ、ベートーヴェンやモーツァルトなどの影響を受けながらも新たな音楽の到来を感じさせる瑞々しさがあります。とはいえ、ナチュラルトランペットを始めとするいわゆる「ピリオド楽器」と「古典奏法」を用いての演奏は神経をすり減らします・・・今回も数多くのテイクを重ね、プレイバックを聴きながらバランスを整え仕上げてゆく・・・クリエイティヴな作業ですが大変な集中力が求められ、本当に疲れました。でも、山響はレコーディングを初めて行った時に比べてとても「タフ」な仕事のできるオーケストラになったと思います。誰かにミスが出たり、アンサンブルが乱れたりして何度も同じ箇所を録りなおしても落ち着きを保っていますし、音楽的にも素晴らしく成長しましたね・・・苦労はしましたが、CDができ上がるのが楽しみです!
明日からは休む暇なく定期公演のリハーサルが始まります。今回は山響初演の曲ばかりで、特に吉松 隆さんの新曲であるマリンバ協奏曲は必聴です。また、リムスキー=コルサコフの交響曲第2番はほとんど演奏されない曲ですが、妖しさいっぱいのフレーズが面白いですよ!ぜひ多くの方に聴いていただきたいと思います!