3.11

震災から一年…復興は始まってもいない地域もあり、これからどうするのだろうと思い、何かできる事はないのだろうかと自問し今日を迎えてしまいました。「絆」とか言うのは容易い(たやすい)ですが、こと瓦礫の受け入れに関しては、なぜそこまで感情的になるのかと報道を見て落胆する毎日です。「風評」というのはただの「噂」かそれ以下のものでしかなく、そんな根拠のないものになぜ拘るのかわかりません。放射線に関しては正しく測定し、問題のないものを買えば良いだけの事だし、今の騒ぎは理解できません…これ以上「絆」が安っぽい言葉にならない事を願うばかりです。

Yamagata

今日は定期会員の皆様がたくさんきて下さって、およそ1000人ほどの入場者数でした。山形県民会館はデッドでドライなホールですが、音の通りはリアルです。ここではかなり前にひな壇を使わずに全員床で演奏したりと、音響への試行錯誤を重ねた思い出があります。今日の下野さんは昨日より積極的な姿勢をとり、オーケストラをドライブします。リハーサルと違い、指揮のニュアンスを僅かに変えても本番の集中はそれを逃さずに音に変えていきます。このあたりは近年の山響の良いところです。本番後は近くの和風ダイニングと魅巣亭で盛り上がり、本番後の楽しい時を過ごしました。ある有名なプレイヤーが「一番楽しいのは本番が全て終わってから寝るまでの時間だ」と言ったのを聞いた事がありますが、まさにその通りで、心地よい疲労感とお酒が心を癒してくれました。しかし飲み過ぎですよね…

Tsuruoka

初日の鶴岡公演が終わりました。開演前にはロビーコンサートを初めて金管セクションで行い、間近での演奏をご堪能いただけました。オーケストラも好調で、ソリストの郷古 廉さんのバイオリンが大変素晴らしかったす。残念だったのは入場者が少なかった事ですね…鶴岡はいつも半分ほどの入りで、苦しいところです…

Saint-Saëns

リハーサルも最終日になり、下野さんと山響の奏でる響きは今回のフランス音楽によるプログラムにふさわしい洗練されたものになってきました。サン=サーンスの交響曲は第三番が最も有名で、私も今回まで第二番について良く知りませんでした。フランス音楽と言えばラヴェルやドビュッシーも代表的な作曲家ですが、どちらかと言えば異国的な雰囲気があり、伝統的なフランス音楽はやはりサン=サーンスやベルリオーズなのかも知れません。リハーサルを重ねるたびにこの曲の魅力に引きつけられていくような気がします。

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Spring

ここ数日はだいぶ暖かくなって、雪解けも進んでいます。でも道路がぐしゃぐしゃなので、靴を選ばないと水が染みこんでしまいます・・・今日もリハーサルは快調でした。終了後は演奏会終了後の交流会で司会をして下さっている板垣幸江さん(元YBCアナウンサー)山田朋生さん(NHK山形放送局アナウンサー)と私(FM山形パーソナリティ・・・ですよね、一応)三人で「山響アナウンス部懇親会」で盛り上がりました。板垣さんは購入したばかりのスマートフォン、山田さんと私は長い間のMacユーザーで、マシンの操作やITネタ、音楽話などで楽しみました。山田さんは音楽の知識がプロ並みで、いつも感心させられますし、板垣さんも山響のコンサートでの司会歴が長く、オーケストラについてとても詳しくなっています。こういった方々にも山響は日々支えられているんですね。

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on air

今日は午前中にFM山形で収録、午後からは定期演奏会のリハーサル初日でした。今日収録したのは3月11日分と18日分の2回で、いつもこのようなペースで進めています。11日分は震災から一年の特別編成で「癒しと希望」をテーマに静かな曲を選び、構成しました。ぜひお聴き下さい。午後からのリハーサルは久々にお迎えした下野竜也さんの指揮で、とてもスムーズなリハーサルでした。ドリーヴのコッペリアとサン=サーンスの交響曲が軽やかに響き、いつものサウンドとはまた違った良さがあります。明日も楽しみですね。

monday

忙しかった先週から、ようやく山形市内に滞在(?)できます。あすからのリハーサルに備え、調整とスコアの勉強をします。近年は指揮の仕事も多くなりつつあるので、山響で演奏する曲を自分が指揮する立場からも勉強したりして楽しんでいます。今回は比較的というか、サン=サーンスの交響曲第二番というとても珍しい曲もあり、どんな響きが出てくるのかとても興味が高まります・・・それともう一つの仕事である事務局でも、演奏旅行の間に滞っていた仕事を進め、あっという間に夕方です。事務局での仕事を終え市役所ウィンドアンサンブルのリハーサルに行き、12日に予定されている市立病院済世館でのコンサートに向け指揮をとり、そのあとは明日のFM山形の番組収録の準備・・・

recordatio

recordatio・・・ラテン語で「追憶」です。今日は私が山形に来てから一番の親友だった人の命日です。立場は異なるものの同じ音楽の世界で助け合いながらがんばってきた彼が病に倒れ、突然戻らぬ旅に出てしまったのが2007年の今日でした。この10年間ほどでかけがえのない人たちが旅立ち、二度と会えない寂しさと虚しさは表しようがありません・・・心のバランスを崩しそうになりながらも、早世した彼らの分も大切な時を過ごさなければと思っています。

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Yonezawa

ツアーの疲れもとれぬまま、今日と明日は米沢でリハーサルと本番です。山形県企業局の主催による被災者支援コンサートで、「葉っぱのフレディ」を画像とナレーションと共に演奏したり、ベートーヴェンの第七番も演奏する本格的なコンサートです。リハーサルではさすがに疲労の色が漂いますが、みんながんばって演奏してくれました。明日もたくさんの方々が聴いてくれると嬉しいですね。写真は米沢市内のレストラン「グルメ小僧 万吉」の前にあった大きな雪だるまです。今年は大雪でしたが、全国の豪雪地帯ではいろんな雪だるまが作られ、話題になりましたが、こんな風に作るのって、なかなか良いセンスですよね。

写真

on tour “Iruma”

今回のツアー最終日は、埼玉県入間市です。航空自衛隊入間基地が演奏会場のすぐ近くにあり、公園のような広場に戦闘機がディスプレイされていたり、「空軍基地」としての雰囲気が漂います。時間があればもっと見てみたかったですね・・・公演後は圏央道の入間インターから高速に乗り、途中一部17号線を経由して東北自動車道へとアクセスしますが、今日は昨日とは全く違う天候で、太平洋側が大雪です。栃木県内に入った頃から吹雪き始め、福島県から北はチェーン規制がかかっています。ちなみに、このチェーン規制は、夏タイヤの場合は必ずチェーンを駆動輪に装着しないと通行ができません。4輪に冬用タイヤを装着している場合はそのまま通行できます。郡山以北は猛吹雪で、視界も悪い中何とか走りますが、こんな時はHIDヘッドライトとフォグランプがとても役立ちますね。山形方面は事故のために上下線とも通行止めになっていて、予定が大幅に狂う中、何とか無事に山形まで到着しました。今回のツアーはインフルエンザによる公演中止や首都圏での大雪、翌日の好天そして帰路でまた大雪と、メリハリ(?)のついたものでした。これで明日から休みだと良かったのですが、明日は米沢でリハーサル、明後日が本番と休みがありません・・・