寒い日が続きます…
仕事に向かう時はスーツかジャケットにネクタイと、定番のスタイルですが、毎朝ネクタイの結び方には気を遣います。結び目の根元には「ディンプル」と呼ばれるエクボのようなくぼみをつける事と、全体の長さも立った時にベルトのバックルが隠れるくらいの長さにする事が最も美しい結び方だとされています。一回でピシッと決まることもあれば、何回か結び直すこともあり、微妙な作業です。ちなみに、ステージ衣装では燕尾服の場合は「ホワイトタイ」、タキシードの場合は「ブラックタイ」と、共に蝶ネクタイです。これに対して普通のネクタイを「棒ネクタイ」とか「棒タイ」と呼ぶことがありますが、これは間違いです。「ボウタイ」というのは「Bow tie」で、蝶ネクタイの事を指します。普通のネクタイは「結び下げ」と呼ぶのが正しく、「Bow」と「棒」が混同されているんですね…「明日の本番はBowtieだよ!」と言われて「棒タイ」を着用してくる、なんてことがあったりします。
ステージでもオフィスでも、仕事に向かう時にキリッとした雰囲気を出せると集中力が高まるような気持ちになれます。毎朝、ネクタイや服装を整える「儀式」って、やはり大切ですね。