Tokyo/Kasumigaseki

今日はMUJ(日本音楽家ユニオン)のオーケストラ協議会議長として、執行部のメンバーと共に文化庁の芸術文化課に国の文化政策について、担当者との意見交換に来ています。この話し合いは、長年にわたって毎年続けられているもので、文化行政のありかたや、オーケストラ界からの提言、また要求など多岐にわたるとても重要なセッションです。近年さらに厳しくなる不況下において、日本の文化予算は他の省庁に比しても削減の度合いは低く、むしろ子供たちへの舞台芸術体験事業などは毎年増え続けており、評価できる分野もあります。しかし、諸外国、特に欧米に比べて国家予算における文化予算そのものがまだ低く、経済的な影響力を世界に保ち続けている日本としては、それに見合う文化国家となるためにはさらなる発展が必要です。今日のセッションではさまざまな意見交換を行い、担当者(いわゆる「役人」と言われる方々)からも積極的な発想に基づく発言もありました。文化の発展は大変時間のかかる事ですが、演奏家や行政、聴衆の皆様などが話し合いを重ねて展望を持てばきっと新たな発想と展開が生まれてくる、と私は信じています。

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