今年前半のスクールコンサートが今日で終了しました。今日の山形市の最高気温は34度と、東北内陸部特有の湿度と動きの少ない空気が特徴ですが、空気そのものは澄んでいて、目に入る光は鮮やかです。
今日は午前中に天童南部小学校、午後に山形第6小学校の、それぞれ体育館でのスクールコンサートでした。午前中のコンサートではかつてお世話になった先生が校長先生として溌剌としたお仕事をされていて、終演後久しぶりに交わした言葉にはお互いのさまざまな思いが浮かび、時の流れも感じました・・・
午後の山形6小でのコンサートでは、5年生の児童が作曲した交響曲の第4楽章が演奏されました。この幼い作曲家は独学で作曲を勉強し、すでに交響曲を4曲も作曲しています。私は今日のスケジュールにこの曲が入る事を知らされた時には、少なからず疑念を持ったものですが、リハーサルしてみると未熟な部分も当然あるものの、才能の煌めきを感じさせる瞬間もとても多くあり、将来を感じさせる作品である事を認識しました。山響のメンバーも近年稀に見る猛暑の中での演奏でしたが、この新しい作品を全力で演奏し、作曲者も自ら記したスコアが初めて実際に演奏されてゆく様を感嘆の表情で聴き入っていました。小学生が作曲した音楽をプロオケが演奏会で取り上げる事は、おそらく山響以外では考えられないでしょう。今日の感激がさらなる勉強への意欲となり、自らの夢と希望を叶えてくれるよう、心から願います。