今日はタフな一日でした。午後1時半から2時45分まで埼玉県三郷市でのスクールコンサート、3時にバスで港区芝公園にあるメルパルクホールに移動し、5時からリハーサル、6時半からは柏朋会(はくほうかい)が主催する「愛のコンサート」で演奏、そのあと9時半からホテルオークラにて懇親会・・・拘束時間も長く、また移動がスムーズに行くかとても心配でしたが、すべてうまくいきました。この、「愛のコンサート」を主催する柏朋会は、三笠宮寛仁親王殿下が会長を務められ、福祉などの社会活動を長い間展開されており、今日のコンサートも35年にわたって続けられています。そして、この柏朋会の音楽監督を務められているのが、山響とたいへん長いおつきあいをいただいている神津善行さんなのです。柏朋会からは、東日本大震災があったことから、東北の音楽家にぜひ出演を、との意向で神津先生を通じて出演のオファーがあり、山響も関東地方でツアーしていることもあって、スケジュールも合うことから出演が実現しました・・・
コンサートは神津先生が主宰する邦楽器と洋楽器のコラボユニット「六華仙」が前半を、そして山響を神津先生が指揮して六華仙との共演で後半を演奏し、ヴァラエティに富んだプログラムで聴衆も山響の演奏を楽しんでいたようです。また、アンコール曲ではジャズトランペット奏者の日野皓正さんが山響と初共演し、大いに盛り上がりました。終演後にホテルオークラで開催されたレセプションでは三笠宮殿下もお元気な様子で、私は光栄にも殿下と二人で写真を撮らせていただき、殿下からも山響の演奏が素晴らしかったとお褒めの言葉をいただき、スケジュール調整の苦労が報われた感がありました。また、日野皓正さんとは何度かご一緒させていただいた事がありましたが、そのことを良く覚えて下さっていて、私を見るなり「佐藤くん、久しぶりだね!」と話が弾みました。
神津先生とはもう25年以上のお付き合いになりますが、先生は山響をいつも大変評価して下さり、長い間愛情をもって私たちに接していただきました。今回の「愛のコンサート」で、少しだけではありますが、先生に恩返しができたように私は思います。
写真:日野皓正さんとの2ショットです!