今日、明日は山形県のほぼ中部に位置する西置賜郡白鷹町で、1日2ステージの音楽鑑賞教室です。先週、新潟に行きましたが、山形から新潟方面に約30分ほどで到着する人口約15000人ほどの静かな町です。ここでは毎年音楽鑑賞教室があるほか、地域のボランティア主催の小規模な演奏会も開かれ、とても音楽を大切にして下さっている方々がたくさんいらっしゃいます。また、宇宙物理学者として著名な佐藤文隆氏や、映画化されたブログ「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」で有名になったママチャリなど、個性ある人材を輩出した町としても知られています。きっと、この時間がゆっくり過ぎるような雰囲気が、人の心を穏やかにし、思慮深さやあたたかい人間関係を作り、それが才能豊かな人間形成につながったのかもしれませんね。私たちが奏でる音楽も、この地の自然と同様に、人々の心にゆっくりと、やさしく伝わるよう、空気に溶け込む響きを醸し出したい・・そんな事を考えながら演奏していました。
月別アーカイブ: 2009年6月
Sendai
新潟から帰り、5日は山形北高でのオケリハーサルとレッスン、山形短期大学での授業、6日は仙台市民会館でリハーサル、そして今日は東京エレクトロンホール(宮城県民会館のこと)で、ヤマト運輸主催のファミリーコンサートがありました。この演奏会はすでに20年以上続いており、かつては「おしゃべり好きなコンサート」というタイトルで、山響でも石丸 寛氏や三石精一氏の指揮で演奏会を行った事がありました。近年、リニューアルされた形で再び全国規模の公演が展開されるようになり、山響も一昨年から東北地区での公演を仙台フィルハーモニー管弦楽団と共に担当することになりました。この不況下、社会還元を続けるヤマトホールディングスには敬意と感謝の念を禁じ得ません。最近は聴衆と演奏家が一部のプログラムで共演する「参加型」の演奏会が多くなり、今回でも仙台市内の小学校の合唱団(素晴らしかった!)と、会場に楽器を持参された方々との共演がありました。会場もとてもリラックスした雰囲気で、多くのみなさんに楽しんでいただけたと思います。山響は、チャイコフスキーの幻想序曲「ロミオとジュリエット」で、maestro飯森のもと、緊迫感のある演奏を繰り広げ、仙台市内では久しぶりの演奏会において充分にその存在感を示すことができたと思います。次回は定期公演やモーツァルト定期のプログラムなどで仙台フィルハーモニー管弦楽団の本拠地である青年文化センターに乗り込んでみたいですね!もちろん、その逆の、仙台フィルの定期のプログラムをテルサで聴く、というのも大歓迎です。合同演奏会も良いですね!
写真はゲネプロ後の休憩時間に外を散歩していて見つけました。今日はホール近くの春日神社のお祭りだったんです。少しの間、本番モードのスイッチをオフにして、露店を見たりして楽しみました。
Erbe
今シリーズの全ての本番が終わり、山形に向かって爆走中・・・ランチは帰路途中の山形県西置賜郡飯豊(いいで)町にある「エルベ」というイタリアンのお店に寄ります。ここは、「農家レストラン」として地域の主婦の方々を中心に始められ、地元の食材をたくさん使ったとても美味しいレストランです。私はこの近くで仕事がある時や、新潟などの行き帰りによく寄ります。「エルベ」というのは、「ERBE」というイタリア語で、「ハーブ」という意味です。山形弁ではありません・・・。今日は「キャベツとアンチョビのパスタ」をいただきました。私はパスタ好きで自分でもよく調理するのですが、キャベツの甘さとアンチョビの塩味とのバランス良いですね。それに、オープンテラスで気持ち良いそよ風を感じながらの食事は実に気持ちの良いものです。今日は平日のランチタイムということもあって、近所の女性(年齢層広し)を中心に賑わっていました。このお店には箸も用意されているし、駐車場も広いうえに横のスペースをとても長くとってあるために、ドアをいっぱいに開けても横の車にぶつかりません。きっと、お年寄りの乗り降りや、ベビーカーの出し入れなどを考慮されているのだと思います。こうした気遣いはとてもうれしいものですよね。山形県にはレベルの高いイタリアンがたくさんありますが、西置賜地方にお出かけの際は、ぜひ「エルベ」にお越しを!
Senami
今日も2ステージの本番が終わり、瀬波温泉のホテルに来ました! 山響は(どこのオケでもそうだと思いますが)楽団事務局が確保した宿泊場所に泊まるか、自分で自由に宿泊場所を確保するか、選択の自由があります。私はほとんどの場合(車に相乗りして移動するシリーズが年1度だけあります)、自分でホテルを探し、個人行動をとります。山響の仕事が終わった後は、オーケストラと自分を切り離し、完全にプライベートな時間にしたいからです。(時々、偶然に同僚と同じホテルになることもありますが・・・)今日は平日で、ホテルは大変空いていて、大浴場も貸し切り状態で、日本海を眺めながらの入浴は、ここ数週間の疲れから心身共に開放される気持ちです!あいにく今日は曇りなので、夕日を見る事は叶いませんでしたが・・。今日はたっぷり寝たいです。
Ojiya
6月2日、今週のシリーズが始まりました。長岡市内の小学校で2ステージの本番がありました。今年度から新たなレパートリーも増え、聴いている子供たちもとても楽しそうです! 私もいつのまにか在籍25年になりましたが、近年、体育館に響く山響のサウンドもとても向上したように感じます。本番終了後は、車を飛ばして東京のMUJ本部へ移動し、会議に出席してきて、今は三条市内のホテルです。本番の後、車で上京して会議に出て、すぐ帰る・・つまり夕方近くから日帰り出張ということは時々あります。信じられないかも知れませんが、私は慣れてしまったので、全然平気です。
写真は車内から撮った小千谷市郊外です。数年前までは中越地震の痕跡が残っていましたが、今では完全に復旧しているようです。山響は新潟県には古くから縁があり、数えきれないほど演奏に来ていますが、小出市で行った中越地震復興コンサートは忘れられないコンサートの一つです。チャイコフスキーの第五番を演奏しましたが、聴衆の皆さんの深い感動と復興に向けた力強い意思が、演奏している私たちをも圧倒するような強いエネルギーとなって、会場中に拡がったことは強烈な印象として残っています。音楽が人の心を一つにする事をあらためて感じさせてくれた演奏会でした。穏やかに拡がる田園風景を観ながら、被災された方々の健康と幸福を祈らずにはいられませんでした。
Nagaoka
28日に帰国してから、時差と疲労に苦しみながらも、ほぼ回復しました! 30日はイオン山形店での山形市上下水道部のイベントで金管五重奏を演奏してきました。17日の定期演奏会から山響のメンバーには会っていなかったので、お互いの旅行話(山響は北東北の旅行でした)で盛り上がりました。五人とも疲れてはいましたが、お客様には演奏を楽しんでいただけたと思います。自分では演奏中の写真を撮る事ができませんでしたが、もし他の方が撮った写真が入手できれば掲載したいと思います。翌31日は山形6中、日大山形高校でそれぞれ合奏指導をし、今週は山響の演奏旅行で新潟県です。今日は長岡市、明日以降は三条、胎内を廻ります。新潟平野を車で走ると、初夏の陽光とさわやかな風をいっぱいに受けながら、広い水田の中でコシヒカリが踊っているように見えました。