refresh

リハーサルが全て終わり、明日から3日間本番です。ナチュラルトランペットは難しいですが、コンディションも何とか保つ事ができ、本番では音楽に入って行くだけです。今日はこれ以上練習もレッスンもせずに、ヘアサロンでリフレッシュしています。シャンプーやマッサージで頭をスッキリさせて、冷たいビールを飲んで熟睡できれば、明日は良い仕事ができる…はずです。

Haydn

リハーサル二日目、今日と明日は文翔館議場ホールでのリハーサルです。鈴木さんのリハーサルは、これまで古典のレパートリーについて私たちでも気が付かなかったような楽譜に対するアプローチや、演奏法などの解釈を明確にしてゆき、オーケストラから捥ぎたての果物のような新鮮な響きを引き出してゆきます。管楽器も時にはカラフルで、しかし一瞬でモノクロのように響きを変えたり、ハイドンが意図したであろう音楽が空間いっぱいに拡がるのは、とても楽しいものです。聴衆の皆さんには本番の演奏を聴いていただくのですが、私たちはリハーサルの三日間をこんな風に「楽しい音楽の時間」として過ごしています。嬉しい事ですね。

on rehearsal

週末に迫った定期公演のリハーサルが今日から始まりました。指揮は古楽のスペシャリストとして国際的な活躍を続ける鈴木秀美さんです。鈴木さんは昨年4月の定期公演に初めて客演され、私たちのハイドンに対する考え方を改めさせ、その温かで魅力的な人柄とあいまって山響から素晴らしい響きを引き出してくれました。今回もハイドンの第100番「軍隊」とシューベルトの第1番、それにご自身の独奏でボッケリーニの協奏曲を引き振りと、素敵なプログラムです。ハイドンの第100番は、打楽器奏者を4人も使うように書かれていて、シンバルやトライアングルなどが活躍するほか、第2楽章には私のパートである第2トランペットに軍隊ラッパのフレーズを吹くソロがあります。写真は今日のリハーサル会場での打楽器セクションですが、大小さまざまのトライアングルとビーター(バチのことです)から最も適したものを選びます。ほんの少しの違いが大きく音色を変えるので、打楽器のメンバーは何度も響きを慎重に吟味していました。本番でどのような響きになるか、楽しみですね。

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“Nadeshiko”Japan

多くの方々が徹夜状態でご覧になったと思いますが、「なでしこジャパン」本当に素晴らしい戦いでした。私もワールドカップが始まった頃はよくわかりませんでしたが、ドイツに勝った時に「これはもしかしたら…」と思っていました。それにしても、澤さんのスーパーゴールなど、奇跡的というか、なぜこんな事ができるのかと感動しきりでした。アメリカもタフで結束力の強いチームでしたし、野球やバスケットボールなどに見られる団体競技におけるアメリカの強さを改めて感じました。震災という不幸な出来事があった直後に、日本中を元気にしてくてた「なでしこジャパン」本当におめでとうございます!!

Holiday

世の中は三連休ですが、今日は私にとって今月唯一の休日でした。朝は9時半に起きたので、自分の番組を今日も聴き逃しました…ちなみに、初回を半分位聴いただけで、まだちゃんと聴いていません…休日と言っても、仕事がないだけで練習はしなければなりません。あさってからリハーサルが始まる今回の定期は、シューベルトの第一交響曲が難しく、ナチュラルトランペットのコントロールに苦労します。練習しながらイライラしたり喜んだりと、難易度の高いチャレンジです。昔のプレイヤーはどうやって吹いてたんでしょうね…

Create

今日は久々に山形市民会館での本番で、日本財団の「山形いのちの電話」チャリティーコンサートでした。指揮は毎年必ずお見えになる神津善行さんで、夫人の中村メイコさんを始めとする「神津ファミリー」が勢ぞろいした豪華なコンサートで、内容もクラシックあり、ポピュラーありでどなたでも楽しめるコンサートです。このコンサートはこれまでは東北電力の主催で行なわれていて、毎回プログラムの中に音楽物語が入ります。「傷ついた渡り鳥」と題されたカルガモ親子のお話は、何度演奏しても感動のあまり涙が出そうになります。中村メイコさん、神津カンナさん、はづきさんの語りと演技は本当に素晴らしく、同じ演目を何度繰り返しても常に新しい感動があります。今日の会場の山形市民会館は、長い間山響が歴代の指揮者と共にサウンドをクリエイトしてきた伝統的な会場ですが、神津ファミリーと奏でる響きは、伝統と新しいものの良さを併せ持つような暖かい音楽でした。

On the air

連日猛暑が続きますが、今日はFM山形でSunday Prizmの収録を行いました。すでにご紹介していますが、この番組はFM山形の企画により7月からスタートした新番組です。山響の話題を中心に県内のクラシック情報を発信してゆく楽しい番組です。今日は涼しいスタジオで2回分の収録を行いました。日曜日の朝7時からはぜひFM山形を聴いて下さい!

写真はスタジオで収録中の私と、FM山形の大屋香里アナウンサーです。

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Intense heat

今日の山形は35度を超え、猛暑(Intense heat)日でした…今日まで山形県内のスクールコンサートをそれぞれの学校の体育館で行ってきましたが、今日が最高に暑かったかも知れません。熱中症を防ぐため、ほとんどの楽員がペットボトル飲料などを持ち込み、曲間に水分を補給しています。演奏する側も聴いてくれる子供達も本当に大仕事ですが、無事にコンサートを終える事ができました。アンコールでは今月で退団するフルートの竹谷容子さんのピッコロソロによる「口笛吹きと子犬」が演奏され、スクールコンサートのステージとしては今日が最後になる容子さんへ、楽員から感謝の気持ちを込めた拍手が送られました。私も長年にわたり共に演奏してきた事をたくさん思い出しながら、そのキラキラした美しい響きが猛暑の空気を涼しげな風に換えてゆく様を感じました…

SMS

今日の午前零時から、携帯電話会社を越えてSMS(ショートメールサービス)が始まりました。国際的にはすでに携帯電話会社の区別なく使用できるSMSが日本国内で今日まで制約を課されていた理由は全く分かりませんが、電話番号さえ分かればメールが送れるこのサービスは、広く浸透すると思います。適切な利用法に留意すれば、コミュニケーションの一つとして普及が拡がると思います。

Examination

昨日、今日と猛暑の体育館でのスクールコンサートを終え、講師として指導にあたっている山形県立北高校音楽科の一学期実技試験の審査のため、車を飛ばして(普通に、ですよ)山形に戻ってきました。以前にここでも書いたと思いますが、山形北高音楽科は1965年に公立高校の音楽科としては関東以北で最初に設置された歴史ある科です。北高自体は1928年に山形第2高等女学校としての創立時から女子高としての歴史を歩んできたため、現在も女子高ですが、この音楽科だけは創立時より共学となっていて、優秀な人材を多く輩出しています。授業はカリキュラムの3割強が音楽関連の科目で、専攻の実技や副科ピアノ、ソルフェージュと呼ばれる音感学習や音楽理論、合奏と重奏などもすべて授業として行われます。例えばトランペット専攻で入学すると(入試から実技試験があります)毎週ごとの個人レッスン、ピアノと声楽のレッスン、ソルフェージュ、音楽理論、合唱、合奏が国語や数学といった一般教育科目の授業と並行して時間割に設定され、それぞれの楽器の専門家からレッスンを受ける事ができます。そして学期ごとの試験がすべての科目で行なわれ、自らが専攻する楽器の実技試験が最も重要な試験となります。昨日は木管楽器、今日は弦楽器、金管楽器、打楽器の専攻生が練習の成果を披露しましたが、それぞれ個性あふれる良い演奏でした。感性とテクニックを磨くためには人間としての成長、特に心の成長が重要ですが、試験を重ねるたびに内面の変化を見せる生徒たちの演奏を聴く事は、教育に携わる私たちにとっても楽しみであると同時に、自らもさらに良い演奏ができるよう、がんばり続けなければと気持ちを新たにする時間でもあると思います。