昨年の8月以来、久しぶりにMUJオーケストラ会議に出席するために名古屋に来ています。8年務めた議長を退任してからは役員としての仕事も少なくなり、新たな役員が将来のオーケストラ界を良くするために日夜奮闘しています…相変わらず文化政策の展望を持たない政府に振り回されていたり、文化やオーケストラを単なる営利企業としか見ない一部の政治家がいたりと、私たちを取り巻く環境は悪化の一途を辿っていますが、文化とオーケストラが社会に対して果たす役割はまだまだ大きなものがあると確信しています。現在の混乱した世界に巻き込まれることなく、私たちは自らができることと音楽家としての主張をこれからも強めてゆかなければならないと思っています。