中新田バッハホールでのリハーサルが終わりました。現在では「加美町文化会館」というのが正式な名称のようですが、やはり「中新田バッハホール」ですよね。30年前にこのホールが開場した時は、こんな素晴らしいホールが田んぼの真ん中にあると、全国的に注目されました。文化による町おこしの始まりでもあり、その後全国の地方コンサートホールのお手本ともされました。音響は今もなお国内トップクラスで、多くの著名アーティストがその響きを賞賛した事は記憶に新しいところです。
「h-mollミサ」ではトランペットは全体の半分も出番がありませんが、その存在感と言ったらオーケストラで1番かも知れません。また、オーボエ(オーボエダモーレ)やフルート(フラウトトラベルソ)の長いソロが奏でる旋律は、協奏曲並みの凄さですし、ホルン奏者が演奏する「コルノ・ダ・カッチャ」(現在も何の楽器か解っていません。普通のホルンで演奏される事も多いですが、今回は小型のホルンで演奏されます)は、全体で一曲しか出番がないのにとても印象的です。出番のない曲をスコアを見ながら聴いていると改めてバッハの凄さがよくわかります…