Senami

今日も2ステージの本番が終わり、瀬波温泉のホテルに来ました! 山響は(どこのオケでもそうだと思いますが)楽団事務局が確保した宿泊場所に泊まるか、自分で自由に宿泊場所を確保するか、選択の自由があります。私はほとんどの場合(車に相乗りして移動するシリーズが年1度だけあります)、自分でホテルを探し、個人行動をとります。山響の仕事が終わった後は、オーケストラと自分を切り離し、完全にプライベートな時間にしたいからです。(時々、偶然に同僚と同じホテルになることもありますが・・・)今日は平日で、ホテルは大変空いていて、大浴場も貸し切り状態で、日本海を眺めながらの入浴は、ここ数週間の疲れから心身共に開放される気持ちです!あいにく今日は曇りなので、夕日を見る事は叶いませんでしたが・・。今日はたっぷり寝たいです。

 

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Ojiya

6月2日、今週のシリーズが始まりました。長岡市内の小学校で2ステージの本番がありました。今年度から新たなレパートリーも増え、聴いている子供たちもとても楽しそうです! 私もいつのまにか在籍25年になりましたが、近年、体育館に響く山響のサウンドもとても向上したように感じます。本番終了後は、車を飛ばして東京のMUJ本部へ移動し、会議に出席してきて、今は三条市内のホテルです。本番の後、車で上京して会議に出て、すぐ帰る・・つまり夕方近くから日帰り出張ということは時々あります。信じられないかも知れませんが、私は慣れてしまったので、全然平気です。

写真は車内から撮った小千谷市郊外です。数年前までは中越地震の痕跡が残っていましたが、今では完全に復旧しているようです。山響は新潟県には古くから縁があり、数えきれないほど演奏に来ていますが、小出市で行った中越地震復興コンサートは忘れられないコンサートの一つです。チャイコフスキーの第五番を演奏しましたが、聴衆の皆さんの深い感動と復興に向けた力強い意思が、演奏している私たちをも圧倒するような強いエネルギーとなって、会場中に拡がったことは強烈な印象として残っています。音楽が人の心を一つにする事をあらためて感じさせてくれた演奏会でした。穏やかに拡がる田園風景を観ながら、被災された方々の健康と幸福を祈らずにはいられませんでした。

 

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Nagaoka

28日に帰国してから、時差と疲労に苦しみながらも、ほぼ回復しました! 30日はイオン山形店での山形市上下水道部のイベントで金管五重奏を演奏してきました。17日の定期演奏会から山響のメンバーには会っていなかったので、お互いの旅行話(山響は北東北の旅行でした)で盛り上がりました。五人とも疲れてはいましたが、お客様には演奏を楽しんでいただけたと思います。自分では演奏中の写真を撮る事ができませんでしたが、もし他の方が撮った写真が入手できれば掲載したいと思います。翌31日は山形6中、日大山形高校でそれぞれ合奏指導をし、今週は山響の演奏旅行で新潟県です。今日は長岡市、明日以降は三条、胎内を廻ります。新潟平野を車で走ると、初夏の陽光とさわやかな風をいっぱいに受けながら、広い水田の中でコシヒカリが踊っているように見えました。

Yamagata/My Home Town

24時間以上のフライト、乗換え待ち、出入国審査などを加えると丸2日間の移動、さらに成田から車で4時間・・・やっと帰ってきました。さすがに昨日は何もできなく、しかし時差の関係で眠れずに・・今日になってどっと疲れが出ました。でも体温をはじめバイタルは安定しています。インフルエンザ対策の機内検疫も、検疫官が機内を廻るだけで、失礼な言い方かも知れませんが何もしていないのと同じです。問診表への体調の記入は義務づけられていますが、効果のほどはわかりません。行政はベストを尽くしていると主張するのでしょうが、北朝鮮の核実験の方がはるかに怖いと私は思います。

とか、難しい話は止めにして、日本に帰ってきて、本当に便利な国だとあらためて思いました。コンビニや自販機(リオでは自販機は見ませんでした)それに深夜まで開いているスーパー・・。しかし日本の街は汚くなりましたね。高速のサービスエリアなどでは駐車スペースにゴミ袋が放置されていたり、海岸や公園はゴミだらけ。電車内でファストフードを食べ、ゴミを車内の床に置いたまま下車する若者・・。昨年訪れた世界最悪の犯罪都市と言われるヨハネスブルグ市内よりも汚れている感すらあります。でも、山形はそうではありませんね。ここにはまだ心優しい人たちがたくさんいます。景気や雇用が悪化して、重苦しい雰囲気もありますが、きれいな空気と美しい景色はいつも私たちを癒してくれます。外へ出てみると山形の良さをあらためて感じますね。明日はイオン山形南店で山形市水道局のイベントがあり、金管五重奏を演奏します。本番は13:30と15:30の2回です。楽しい曲を演奏しますから、ぜひお越し下さい!

 

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Washington D.C to Tokyo/Narita

ブラジルに別れを告げ、再びワシントンD.Cに戻ってきました。これまでにもいくつかの国を訪れることができましたが、1年の間に南半球に2度も行けたのは貴重な経験でした。典型的なラテンアメリカ気質は、昨年訪れたヨハネスブルグとも全く違うし、反対に彼らがアジア人に対する認識(全部同じと思っている)も私たちが南半球に対する認識とそう変わらないのかも知れませんね。今回はアジアからは私1人の参加でしたが、会議の中やその後の行動がそれぞれの性格の違いを表していました。フランス人グループは会議中もやたらと喋るし、人が発言している間、ずっと手を上げて「俺に喋らせろ」的オーラ出しまくりの〇ーク氏、また、厳しい発言をウィットを含みながら話すイギリス人、私はドイツ、オーストリア系と飲み歩いていましたが、やたら議論をしたがる気質があり、食べ物1つとってもあーだこーだと話が尽きませんでした。今回はイタリアからの参加がありませんでしたが、これでイタリア人がいたらどうなるのでしょうかね・・・それと、FIMの副会長は5名いるのですが、そのうちの1人のアメリカ人が、ブラジル入国の際に必要なビザを事前に取得するのを忘れて(日本、アメリカは事前にビザの取得が必要)アメリカから出国できずに会議に参加できなかったという何ともお粗末なストーリがありました。彼はオーケストラ会議の担当だったので、重要な議題が担当抜きという・・・こんなこともあるんですね。みんなで、次回の会議での罰ゲームを考えました!・・・さまざまな事がありましたが、会議としては実り多い仕事が出来たと思っています。これから13時間かけて成田に帰り、その後車を運転して約4時間・・・。今回、この出張を快諾して下さった山形交響楽団の皆さん、とりわけ首席トランペットの井上氏を始めとする金管セクションには大変感謝しています。ありがとうございます。obrigado !

 

写真は小学校の看板です(鉛筆の柱がかわいいですね)ポルトガル語がわからない人にも判別できるように、このような看板や標識がたくさんありました。もう一つは飛行機から見たアメリカの夜明けです。

 

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Rio de Janeiro Airport

今回のすべての日程が終わり、リオの空港で搭乗待ちです。フライトまではあと3時間もありますが、今日のリオは夏の東京みたいな湿度があり、ちょうどこの暑さから逃げ出そうとしていたイギリス人仲間とタクシーに相乗りし、涼しい空港まで来ました。今回はブラジルがポルトガル語圏ということもあって、みんなで地元のレストランに行っても、メニューが???という感じで、かなり困りました。私は「water」って言ったらなぜかウイスキーが出てきました・・・・(良かったんですけど)水は「aqua」(ラテン語)って言うと通じるんですね・・。これは、ヨーロッパの言語の源流にあるのがラテン語だからだそうで、やはり東洋の文化とは違う発展があるんですね。それと、感心したのがブラジル人の運転の上手さです。市内は70kmまで、郊外は90km、高速は速度関係ないよ!ってタクシーの運転手が言ってました。市内もかなりのスピードで飛ばすし、車線変更などメチャクチャに見えますが、若者もお年よりも、男女問わず凄いです。アイルトン・セナもこんな環境から生まれたんでしょうね。成田まではまたワシントンで半日待ちなので、また面白い話を書きますね。あと、今回覚えて一番使った言葉が「obrigado」(オブリガード)、日本語で「ありがとう」です。obrigado Brasil!!

 

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FIM Meeting 3

3日間にわたる充実した会議が滞りなく(時間通り進行するのは日本以外ではまずあり得ない)終了しました。成果があがり、改善された事や、今後の課題もありますが、音楽家の国際的な連携と結束をより強める事ができたと思います。夕方からは昨年4月のベルリン会議以来の友人たちと「コルコバードの丘」に観光に行ってきました。威厳のある存在感と、そこから眺めるリオの光景は、とても感動的なものでした。そして夜は会議の打ち上げ!代表的なブラジル料理のシュラスコを食べ、盛り上がりました。明日は予備日で、観光に行くグループや、さらに情報交換を行うメンバー達もいたり、さまざまに最後のリオを過ごします。

 
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FIM Meeting 2

昨日は外に飲みに行かず、ホテルのバーでビールを飲んだだけで充電マークが点滅し、爆睡でした。今日は土曜日(日本より12時間遅い)で、早朝からビーチや歩道をジョギングしている人たちがたくさんいました。ショーツ持ってくれば良かった・・・。

今日も9時半からセッションが始まり、これまでFIMに加盟していなかったいくつかの国と地域が新たに加盟を申し込んできた事についての検討が行われたり、昨日に引き続き著作権について議論が激しく(!)展開されました。中でも、iPodが現れてからの音楽のダウンロードについて、国別での解釈の違いが予想よりも明確になった感がありました。日本の私たちはすでに日常の事となっているダウンロード販売、実は著作権上の法整備がハードの発達に追いついていない状況なのです。個人的には山響のCDもダウンロード販売できると世界中の音楽ファンに買っていただける可能性が増えると思うのですが・・今のところはすぐに販売!とは行かないのが現状です。もう少し権利者(演奏家)、販売者、ハード製造者のそれぞれがさまざまな要因の合意に達するのに時間が必要です。ファンのみなさま、今しばらくお待ち下さい。

今日もたくさん議論をしたので、これからブラジルの民族音楽を聴きながらみんなで飲み会です! 

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FIM Meeting 1

今日から会議が始まりました。今回は、FIM(国際音楽家連盟)に加盟する72の国と地域のうち、19ヶ国からなる理事会になります。朝食会場では、再会を喜びあう姿があちこちで見られ、私もたくさんの友人たちと朝のあいさつを交わし、お互いの近況などを報告しました。会議場は、ホテル最上階に位置し、コパカバーナ海岸が一望出来る会議室で行われ、始めのセッションはブラジルのユニオンとブラジル政府の文化行政関係者などからなるパネルディスカッションでした。ブラジルでは学校での音楽教育が義務づけられていなく、教育制度の中における音楽教育の重要性の話が出たり、世界中の音楽家の最も重要な問題である「知的所有権」つまり著作物の無断使用、コピー、海賊版などで実演家の地位が脅かされている事への対策についてなど、私たち音楽家が抱える問題について議論が展開されました。

この「知的所有権」は、世界の音楽ユニオン、俳優ユニオン、作家などのユニオンが共同で新しい法律作りに向けた作業、たとえば国連関連の団体を通して各国の政府や関係機関に勧告を出す、といった事が行われています。このブログはユニオンのサイトではないので、あまり話が難しくなってもいけませんね。しかし、音楽家のユニオンがどのような活動をしているのかについては、これからも少しづつ紹介してゆきたいと思います。

写真は会議の模様と、海岸の夜景、それとリオの名所で2007年にインターネット投票が行われ、世界七不思議の一つに選ばれたコルコバードの丘のキリスト像です。

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Rio de Janeiro

ついにリオ・デ・ジャネイロに到着しました。サンパウロから約30分のフライトでした。入国手続きが済んで、国際会議の際は毎回お世話になっているスーパー秘書兼通訳のエヴェリン・ラクナーさんと再開し、タクシーでホテルまで向かいます。高速は大変速く流れていて、車好きな私には興味がそそられる怪しい車がたくさんいます。ホテルは有名な「コパカバーナ海岸」まで歩いて1分、つまり目の前!チェックイン後はラクナーさんとランチに出かけ、地元料理を食べた後、1人で海岸に出かけて散歩してきました。大西洋の海水に初めて触れたあと、砂浜にあるカフェでビールを飲みながらゆっくりしてきました。現地は秋から冬に向かう時期だそうですが、普通に泳いでいる人がたくさんいたり、女子のビーチサッカーチームが練習ををしていたり、広々としたビーチがにぎわっていました。私は1人であちこち探検するのが大好きな方なので、その後もビーチ付近を歩いてブラジルの雰囲気に浸ってきました。

成田を出てからほとんど2日以上、ちゃんと寝ていないので、これから2日分寝ます。明日からはまじめに仕事します。

 
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