2月も今日で終わりです。昨年から1月から3月末までは復興支援や子育て支援のコンサートなどが多くなり、限度ギリギリの出勤になっていて、さすがに疲労度が高まっています。今日は私もリフレッシュと体のメンテナンスのため、温泉とマッサージに行き、がちがちに固まった体を解して来ました。健康診断ではあまり良い結果が出なかったので、3月は何とかフィジカルなコンディションを立て直さなければなりません。でも出番も2月よりは多いし、山響のオーケストラ奏者としては最後にもなるので、何が起きるかわかりませんね・・・無事に3月を過ごせるよう。がんばりたいですね・・・
月別アーカイブ: 2013年2月
Nanyo
Akayu
on studio
Snowstorm
長井での「みんなで作るコンサート」は、悪天候にもかかわらず、地域の皆さんにお越しいただきありがとうございます。帰りは地吹雪で大変でしたが、何とか山形までたどり着きました・・・しかし、自宅付近の駐車場は降り積もった雪でいっぱいで、バックで車を入れ込んだら前輪がスリップして出られなくなり、何度試しても全く手も足も出ず、JAFに救援を依頼しました。しかし、今日は終日ロードサーヴィスの依頼が多いようで、私のところに来てくれたのは午前3時頃でした。もっと遅いと思っていましたが、FMの台本を書き終えた頃だったので、一安心です。JAF隊員が運転したらしばらくして車は雪から脱出でき、???という感じでしたが、隊員氏の説明によれば最近のVWの一部に装着されているトラクションコントロール(横滑り防止装置)がスタック時には車輪にパワーが伝わりにくくなることがあるそうで、一時的にコントロールをキャンセルする車輪にパワーが強く伝わり、悪路を脱出しやすくなるそうです。これは盲点というか、理解していなかった部分でした・・・しかし、2月末でどうしてこんなに雪が降るんでしょう。青森では5メートル以上積もっている地域もあるようで、もううんざりですね・・・
Nagai
Sabbatical leave
普通の会社なら金曜まで働き明日からは休日・・・なんですが、山響は毎週のように土日にリハーサルと本番があり、明日も長井市でリハーサル、明後日が本番です。来週土日も連動でリハと本番、翌週は定期・・・その次の週は県民会館50周年記念公演・・・土日は全く休めませんね。欧米のオーケストラでは「Sabbaticl leave」と呼ばれる長期休暇があり、オーケストラによって多少の違いはありますが、10年〜20年勤続するとまるまる1年有給で休暇がもらえる制度があります。その過ごし方は人によってまちまちですが、1年間外国で暮らしたりする人もいたり、私たち日本のオーケストラから見るとうらやましい限りです。私もオーケストラから離れる前に丸ごと1年休みたかったな・・・山響のように出番調整ができないオーケストラは、長期連続勤務へのご褒美としてこういう休暇制度があっても良いですよね。
Ibaraki
今年度の文化庁公演ツアーも今日の茨城県内のコンサートで全て終了になりました。スクールコンサートは私が入団した1984年当時はそれだけで150ステージ以上行っていて、1日3ステージすべて違う場所というのも普通でした。文化庁公演を山響も担当できるようになったのはここ10年ほどと思いますが、現在では文化庁公演が秋と冬合わせて20公演ほどにもなり、隔世の感があります。また、震災以降は公演数が激減した東北電力主催のスクールコンサートも、以前は10公演ほどあり、文化庁公演と合わせて楽団の重要な収入源となっていました。私が入団した頃は文化庁も東北電力も、山響にはほとんど注目しておらず、バブル期に多かった企業の主催公演にもほとんど縁がなく、山形県内や東北を独自に巡回するスクールコンサートが主たる事業で、定期演奏会は年度内に4〜5回程度でした。昔のことが何でも良いとはもちろん言いませんが、行政や企業が主催する公演は、永続的な保証の上に成り立つものではなく、政権や経済の都合でどうにでもなってしまう性質を持つものであることは言うまでもありません。山響が創立以来掲げてきた理念であるスクールコンサートは、まず山形県内の子供達に最も多く聴いてもらうべきものと私は考えています。文化庁は行政として国全体の文化振興に責任を持ち、企業は地域に利益を還元し、オーケストラはその支援と自らの努力で地域に根ざした活動をより強めてゆく、というつながりが今後も拡がってゆかなければなりませんね。
2/20
2月も20日になりました。今月は28日しかなく、いろんな事が忙しくなっていて慌ただしいです。演奏だけしているとわかりにくいですが、事務仕事をしていると僅か3日間短いだけで大変な事が多いのがわかります・・・2月もあと1週間ほど・・・3月は8、9(テルサ)10(酒田)の定期が私にとっては最後の定期です。それももうすぐですね・・・なんだか忙しいうちに終わってしまいそうです。3月も目一杯スケジュールが詰まっていて、仕事があるのは良いことですが全員が無事に乗り切れるか心配です。早く暖かくならないかなあ・・・雪はもうカンベンして欲しいです。
tour
オーケストラは今日から21日まで文化庁「次代を担う子供のための優れた文化体験事業」公演のため、千葉県、茨城県を廻ります。この事業は民主党が政権についた時にいわゆる「事業仕分け」の1つにあげられ、全国的な反対運動で何とか継続して来た経過があります。それでも、毎年年度限りの事業とされ、姑息と言われながらも毎年事業名を変え、経費も節減して来ました。自民党が政権に復帰してからは新年度も同じ事業が継続される事になり、2月5日に発表された新年度の予算では、劇場や会館が主催する公演に対して総額で30億の助成を行う事業が新規に決まりました。とりあえずは文化政策が守られましたが、オーケストラについての国際的な認識を理解せずに削減だけを主張する政治家がいる状況では、オーケストラの将来はまだまだ安定しません。「良い演奏」をするのはもちろんですが、それに加えて音楽家も政治の世界や社会にもっと入り込んでさまざまな活動をしなければ、オリンピック種目からレスリングが外されようとしているのと同様な現象を文化の世界でも招きかねないと私は思います。