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オーケストラは今日から21日まで文化庁「次代を担う子供のための優れた文化体験事業」公演のため、千葉県、茨城県を廻ります。この事業は民主党が政権についた時にいわゆる「事業仕分け」の1つにあげられ、全国的な反対運動で何とか継続して来た経過があります。それでも、毎年年度限りの事業とされ、姑息と言われながらも毎年事業名を変え、経費も節減して来ました。自民党が政権に復帰してからは新年度も同じ事業が継続される事になり、2月5日に発表された新年度の予算では、劇場や会館が主催する公演に対して総額で30億の助成を行う事業が新規に決まりました。とりあえずは文化政策が守られましたが、オーケストラについての国際的な認識を理解せずに削減だけを主張する政治家がいる状況では、オーケストラの将来はまだまだ安定しません。「良い演奏」をするのはもちろんですが、それに加えて音楽家も政治の世界や社会にもっと入り込んでさまざまな活動をしなければ、オリンピック種目からレスリングが外されようとしているのと同様な現象を文化の世界でも招きかねないと私は思います。

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