日曜もレッスンやリハーサルで、なかなか休みになりませんね…リハーサルを終えた後、東京都響のチーフプロデューサーを務める守屋 新さんが山形に仕事で来られたので、久しぶりに飲み会になりました。守屋さんは長く都響でチェロ奏者として活躍され、山響の客演首席奏者としても数多く演奏されました。また、私の前任のオーケストラ協議会議長として、ユニオン活動でも多くの功績を残されました。私にとっては音楽とユニオンの両面で「師匠」と言える人です。今日は仙台フィルの友人も駆けつけてくれ、山響の岡本さんと四人で再開を祝い、遅くまで盛り上がりました。気がつけばずいぶん時間が経ちましたが、楽しく過ごし元気を取り戻したような気分になりました。
月別アーカイブ: 2011年11月
Yonezawa
今日は山響はOFFですが、山形県南部置賜地区の吹奏楽クリニックの講師として米沢で中、高校生のレッスンをしてきました。この時期は夏のコンクールと、これから始まるアンサンブルコンテストのために技量向上が求められる時期で、毎週のように県内各地でクリニックが開かれています。山形県は村山、最上、置賜、庄内と四つの行政区に別れていて、それぞれの地域で個性が異なります。置賜地方は米沢、長井、高畠、小国などで、冬は雪がとても多く厳しい地域ですが、飯豊連峰などの山々が美しい自然環境の良いところです。生徒たちもみんな素直で反応も良く、クリニックというよりは一緒に練習した、という感じですね。私にとっても楽しい一日でした。
Koriyama
今朝は車のガラスに氷が張り付いていました…さらに寒くなってきましたね。今日は郡山市でスクールコンサートです。東北自動車道が復旧工事で渋滞していて、全員が会場に着いたのが本番開始10分前というきわどいスケジュールでした。でも遅刻者が出なかったのはさすがです。今日は郡山市内の小学4年生を対象とした「二分の一成人式」記念コンサートで、会場の郡山女子大講堂には市内の4年生がバスに乗って集まってきました。先日の大船渡市とは違い、街は損壊していませんが、放射線という見えない不安の中ではありますが、子供達は私たちの演奏を楽しんでくれています。でも、「二分の一成人式」って良いですね。「二分の一還暦」とかどうでしょうかね…私は来週誕生日がやってきますが、「二分の一……」なんて言ったら良いのかな…
Sendai Philharmonic Ochestra Union
午前中のリハーサルを終え、仙台市青年文化センターで開催されている仙台フィルユニオンの第26回定期総会に来賓としてお邪魔しています。震災以来仙台フィルはオーケストラとしての活動を停止せざるを得ない状況に追い込まれてしまいましたが、被災地への室内楽コンサートを200回近くも続けていて、被災者の皆さんへ「心の贈り物」を届けています。定期演奏会は夏から再開しましたが、音楽による「絆」を深める活動には全国を始め、国際的にも深い敬意と評価が高まっています。今日の総会では今後のオーケストラの活動や、震災の影響をどのように克服するかなど、活発な議論が展開されています。仙台フィルは20年以上前から市民と共に歩む活動を展開し、ファン層の拡大やオーケストラへの理解を深めることに大きな努力を続けていて、これからもさらにその活動が大きなものになり、復興への力となってくれると確信しています。
Ohfunato
三月の震災以来、その状況が特に心配された地域の一つである大船渡市でスクールコンサートを開催してきました。この公演は東北電力の主催によるもので、昨年度までは年間約10数公演を行ってきましたが、今年度は震災の影響で公演数が激減し、今年度は今日のコンサートのみです。当然ながら東北全域に電気を供給している東北電力も、震災による被災企業で、今も電力供給の完全復旧を目指して日夜奮闘の日々を送られています。この三陸地域は、東北電力のコンサートを始め、文化庁公演などでも再三にわたって訪れてきました。震災以来、報道では見てきましたが、市内沿岸地域の状態には言葉が出ませんでした…ナビゲーションにはいろんなお店や観光地が表示されるのに、実際の街は更地のようになっていて、延々と瓦礫が積み上げられています。アーティストやスポーツ選手などは、コンサートやイベントで「被災地の皆さんに元気を与える…」という表現を使う方が多いようですが、そんな「与える」なんてとても私には言えません…聴いてくださる方々がこの状況下で私たちの演奏を「受入れて」くれるのかどうか、とても不安になります。会場の大船渡中学校に着くと、生徒たちが笑顔で迎えてくれます。先生方も元気いっぱいで、地域の皆さんの表情からも、不安と苦悩の中、私たちの演奏を心待ちにしてくださった様子が伝わってきます。コンサートが始まるとオーケストラも渾身の演奏でそれに応え、会場は暖かな雰囲気に包まれました。そう、聴いて下さった方々は私たちの音楽を確かに「受け入れ」そして「楽しんで」いただけたのです。復興にはまだまだ時間を要するのでしょうが、わずかな時間でも音楽がその助けになれば、私たちも復興への力を共にしている、と感じることができるかもしれません。いつかまた、皆さんの前で演奏したいとの思いを強く感じながら会場を後にしました。
Ichinoseki
昨日の休養でかなりコンディションが良くなりました。午前中はSunday Prismの収録を順調に終え、午後は楽団事務局で仕事をし、夕方は北高音楽科でレッスン、その後は別な受験生のレッスンをしてから一関に向かいました。笹谷トンネル付近は雪が降っていて、まだ冬タイヤを履いていないので様子見モードで運転しながら、それでも二時間弱で一関インター近くのホテルに入りました。明日はここから80キロほどの距離にある大船渡市でのコンサートです。被害が特に甚大だった地域ですが、私たちの演奏が少しでも受け入れていただけたら、と思います。
Rest
Finale
定期二日目も無事終わりました…11月は東京公演のシューマンやブラームス、そして今回と、ハードなプログラムが続き、さすがに疲れが重くのしかかります…でも、今日の演奏も良い出来で、川久保さんの集中力に満ちた演奏や、ドヴォジンスキさんとの音楽は山響の新たな一面を感じたような気がします。いつかまた、ぜひ一緒に演奏してみたいですね。そして、この珍しいプログラムにもかかわらずたくさんの方々にご来場いただけた事にも感謝です。
#216
初日の本番が終わりました。どの曲も集中力の高いもので、とりわけ川久保さんの演奏したハチャトゥリアンの協奏曲は、圧倒的な表現力でした…また、ニールセンの交響曲も、ドヴォジンスキさんの構成力に満ちたアプローチと山響の響きがピッタリあった好演だったと思います。明日はゲネプロなしでいきなり本番です。今日とはまた違う響きになるのでしょうね…楽しみです。
Maintenance
リハーサルがすべて終わり、あとは明日のゲネプロと2日間の本番でどれだけ音楽を出し切るか、という感じです。今回は久しぶりに楽器をヤマハ アーティストサーヴィスに送り、しっかりと整備していただきました。先週はシューマンやブラームスで、ナチュラルトランペットとロータリートランペットを使っていたので、その間に整備をお願いした訳です。基本的な手入れはもちろん自分で行いますが、歪みや凹みの修正や、特殊な工具を使う修理や調整は専門家でなければできません。出来上がった楽器は管内の清掃やピストンやスライドなどの摺動部の調整などが完全になされていて、外面も磨かれてまるで新品に戻ったような感じです。響きもスムーズで、とても良くなりました…というか、これが普通なのかもしれませんね。明日、明後日と良い演奏ができるよう、頑張ります。