Lesson&rehearsal

連日多忙を極めていますが、久しぶりに北高音楽科でレッスンです。今年度の授業はすでに終了していますが、4月に行われる3年生が出演する「ソロとアンサンブルによる演奏会」のためのレッスンをしました。今回はトランペット2本、ホルン1本、コントラバス1台そしてピアノという組み合わせで、あまり例のないアンサンブルです。バランスを上手く取るのが難しいですが、個々が自分のパートをしっかり演奏できることがまずは必要です。あと1ヶ月ほどで本番ですが、どれだけ演奏を高められるか、楽しみです。

午後からは山形市民会館でリハーサルです。来週の26日と27日に行われる親子向けのコンサートのためのリハーサルで、首席の井上さんが不在になるため私が代わりを務めます。私の残りの本番はこれと30日の映画音楽のコンサートで、首席に座るのは26日と27日が最後です・・・楽しんで演奏したいですね。

The equinoctial week

今日は「彼岸の中日」です。ようやく暖かくなり、市内のお寺はお墓参りをする方々も多く、春の訪れを感じさせる光景を見ることができました。お寺でゆっくり佇む(たたずむ)ことができれば、少しは心を平穏にできるのでしょうが、残念ながら今日もお仕事です・・・でも、暖かで柔らかな風が体を纏ったとき、甘く愁いのある遙かな想いが僅かに過ぎりました・・・

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Obanazawa

もうすぐ4月になるのに残雪が多く残る尾花沢市に来ています。明日14時開演のオペラ「フィガロの結婚」のゲネプロが市内のサルナートで進行中です。ゲネプロは本番通りの進行で行われ、オペラの場合は照明や演出などの確認もあるので歌手たちは衣装やメイクも本番と同じくします。今回はモーツァルト定期と同じく金管などはナチュラル楽器も使い、とても良い仕上がりになっています。歌手の皆さんも素晴らしい!

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Tokyo

オーケストラは今日お休みです。私は別な仕事のために久しぶりに車で東京までドライブです。笹谷トンネル付近にも雪はほとんどなく、路面も乾いています。冬の間はゆっくりと走る事が多かったので、久しぶりにエンジンの回転を上げ、DSGをスポーツモードにして高速走行を楽しみました。都内の気温は20度以上もあり、曇り空ではあるものの、春というよりは初夏みたいでした。山形も早く暖かくなると良いですね!

Arcadia

25年ぶりの演奏になる交響賛歌「やまがた」が吉村山形県知事を始めとするたくさんの聴衆を集めて盛大に歌い上げられました。長大な音楽ですが、ひとつひとつがとても美しい曲で、山形の四季と自然が浮かぶようでした。また、オーケストラの響きも初演時より洗練されていて、曲の美しさがさらに表現できていたように感じました。私にとってもまた忘れられない思い出がひとつ加わりました…次にこの曲を演奏する時は新しい山形県民会館でありますように…

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Buddhist monk

Buddhist monk…仏教の修行僧や山伏をさす英語です。交響賛歌「やまがた」には本物の山伏がほら貝を吹く楽章があり、二本のほら貝が舞台両側の花道で出羽三山さながらに山岳信仰を表します。その他にもバリトン独唱と尺八が六十里越え(今の月山道)の厳しさを歌う場面もあり、自然への畏れと共存を讃えています。

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chorus

交響賛歌「やまがた」は混声合唱と児童合唱により歌われますが、今回はアマデウスコアではなく、山形県合唱連盟の合唱団と児童合唱団が参加しています。県内各地からの合唱団が合同した形ですが、声量も十分で良く練習を重ねた成果が伺えます。児童合唱団も素朴な雰囲気が出ていて素晴らしいですね。

1987

何のことだと思うでしょう・・・明日からリハーサルが始まるのは、山形県民会館開館50周年を記念する演奏会(17日)です。演奏するのは25年前に開館25周年記念として鶴岡市出身の作曲家、佐藤敏直さんに委嘱した「交響賛歌 やまがた」です。序奏と四季それぞれが楽章になっていて、混声合唱、児童合唱、バリトン独唱と尺八、そしてほら貝も加わり演奏時間も1時間半近くなる大曲です。1987年の初演は大成功を収め、山形放送で収録、放送もされました。また、1989年8月には東京公演も行われ、サントリーホールを埋め尽くした満員の聴衆から絶賛された(本当です)という、今からでは考えられない、まさに「事件」でした。その後は1992年に行われた「べにばな国体」まで毎年県内各地で演奏されました。それ以降は大編成であることや合唱の難易度が高いこともあって、演奏回数は減っていきますが、1989年2月に鶴岡市で演奏されたのを最後に、山響では演奏していませんでした。今回はスコアとパート譜をコンピューターで新たに作り直し、作品を後世にきちんとした形で残す準備もできました。

作曲者の佐藤敏直さんは1936年に鶴岡市で生まれ、慶應義塾大学で学びながら作曲を清瀬保二氏に師事し、多くの作品を発表します。日本の音楽的素材を西洋の様式に上手く当てはめ、独自の音楽観を感じさせる大変素晴らしい作曲家です。残念ながら2002年、66歳の若さで病に倒れ亡くなってしまいますが、今回の演奏をきっと喜んで聴いてくれていると思います。私にとっても大変懐かしいレパートリーで、楽しみにしていた演奏会です。明日からのリハーサルが楽しみです!

Broadcasting

テレビ放送(再放送)のお知らせです。
2012年7月20日(金)東京エレクトロンホール宮城にて開催されました、

「東日本大震災復興祈念~仙台フィル・山響合同演奏会」(2012年9月30日(日)放送)が再放送されます。

番組名:特選オーケストラ・ライブ
東日本大震災復興祈念~仙台フィル・山響合同演奏会
放送日:3月17日(日)午前6:00~BSプレミアム(TV)


曲目:交響曲 第2番 ハ短調「復活」/マーラー
出演:飯森範親(指揮)
平井香織(ソプラノ)
加納悦子(アルト)
山響アマデウスコア・仙台宗教音楽合唱団(合唱)
仙台フィルハーモニー管弦楽団
山形交響楽団

http://www.nhk.or.jp/classic/tokusen/

Montedio

昨日、休養したおかげで過労気味の体がかなり回復しました。今日は午前中FM山形で収録、午後は生徒のレッスンをしてから事務局に出て、夕方からはモンテディオのホームグラウンド、天童市のNDソフトスタジアムに行き、ホームでの開幕戦で使用するアンセムのCDを試聴してきました。スタジアムに積もった膨大な積雪は、サポーターとボランティアの献身的な仕事できれいに除雪され、すぐにでもゲームが出来そうな状態に仕上がっていました。アンセムは選手入場などのセレモニーに使用され、PAを介して大音量で演奏されますが、スタジアム全体にちゃんと響き渡るかが心配でした。しかし、スピーカーから音が出始めるとそんな心配は無用なことがすぐに分かり、屋外のスタジアムでも十分な音量で迫力充分でした。山響のコンサートとモンテのゲームは同じ日曜日のことが多く、楽員と選手が交流することは難しい状況ですが、山響が演奏したアンセムがチームとファンの励みになればこんな嬉しいことはありません。モンテの新しいシーズンの健闘を祈ると共に、これから山響とモンテのファンが相互交流出来るような環境を作ることができればと思います。

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