Dvořak〜 

3日間のリハーサルと米沢、鶴岡そして山形と本番が続いた第199回定期公演は、山形県民会館に多数ご来場いただいた方々の期待に満ちたオーラが山響のサウンドをさらにエキサイティングなものにし、阪さんの実に音楽性(人間性、ですね)豊かな指揮のもと、大変充実した時間となりました。

特に弦楽器の響きの豊かさは、響きが良くないと言われる山形県民会館の空気を動かし、さまざまな色合いを表していたと思います。また、客演首席のオーボエ氏の柔らかな響きは、今回の白眉でした!

私たちは音楽監督の飯森氏を始め、毎年ヴァラエティに富んだ客演指揮者と共演できる事をとても幸運に思っています。今回も阪さんの音楽と私たちの響きとがとてもよくマッチングし、新たな音楽と音色がオーケストラに備わったと感じています。また、それを可能にするテクニカル的な要素は、楽団員の日々の努力がもたらすものでもあります。これからもさまざまな可能性を秘めている山響に、阪さんの音楽が今後ももっと加えられれば、山響はさらに表現の幅が拡がり、聴衆のみなさんとの幸せな時間をよりたくさん共有できるに違いない、と私は思います。今後の契約や肩書きはともあれ、阪さんの再度のご登場に期待します・・・・。

明日からは京都でMUJオーケストラ協議会が2年に一度開催する定期総会です。今日はとりあえず東京まで移動するため、このブログも新幹線の中で書いています。でもビールはしっかり飲んで、ひとり打ち上げです・・・悪くないですよ。

山形では、JT(日本たばこ産業株式会社)が運営する「アフィニス文化財団」のプロオケ対象のセミナー、「アフィニス夏の音楽祭」のコンサートが25日に文翔館で開催されます。私は残念ながら参加できませんが、ぜひお越し下さい。ちなみに、この音楽祭は来年は山形で開催されます。セミナーや大きなコンサートも予定されていますので、来年8月はぜ期待していて下さい。

Dvořak Tsuruoka〜Yamagata

定期2日目の鶴岡も順調に終了し、これから山形県民会館で本番です!

今日は午後から気温が上がって、30度を超えていると思いますが、空はもう秋色・・・。結局、猛暑日、熱帯夜はこの夏はありませんでしたね。

今回の定期は第199回で、次回はついに200回を迎えます。私が初めて出演したのは、1984年5月10日に山形市民会館で行われた第44回定期で、それからもう25年・・・・当時から現在まで在籍している楽員は、わずか10名ですが、オーケストラは世代交代を経て進化してきました。この1984年、7月の第45回定期において、ドボルザークの第8番が客演指揮者に小林研一郎氏を迎えて演奏され、これも感動的な名演でした。オーケストラや文化は、時代を超えて心から心へ伝わっていくものだと私は考えます。一瞬を大切に、今日も美しい響きを創りたいと思います。