Apple

病気療養中だったアップル社のCEO(最高経営責任者)スティーブ・ジョブズ氏が24日、CEO職を辞任すると発表し、後任にはCOO(最高執行責任者)のティム・クックが就任するとの報道がありました。ジョブズ氏はアップル社の共同創業者で、「パーソナルコンピュータ」という概念を確立し、Apple1、Apple2を送り出し、そして「Macintosh」で業界に革命的な衝撃を与え、今日までカリスマ的存在でした。1985年には社内の抗争で一時アップル社を離れますが、ネクスト社を立ち上げ今日のMacOSの基本になるWebObjectを創る一方、アニメーション会社のピクサーを買収し CEOに就任、「トイ・ストーリー」や現在上映されている「カーズ2」などで映画界でも不動の地位を築き上げます。ピクサーは現在ディズニーの一セクションとしてディズニーの経営の重要な位置を占めています。1990年代に入り、アップル社は経営難に陥り、他社からの買収も噂されるようになりますが、1996年12月にアップル社はジョブズのネクスト社を買収し、ジョブズは「再臨」と呼ばれる劇的なアップル社への復帰を果たします。それ以降はiMacやiPodで業績を回復させ、iPhoneとiPad、そしてより洗練度を高めたMacintoshとMacOSで世界のトップに上り詰めました。しかし2004年、ジョブズ氏は膵臓がんの宣告を受け、手術と治療を続け、数年前には肝臓移植を受け昨年から再び病気休暇に入っていました。今回の辞任は予想されていたものではありますが、やはり残念なものです。私はジョブズの長年のファンで、天才的なプロデュース力と独裁的とも言われるまでの強いリーダーシップ、そしてその人柄そのものが憧れでした。彼のプレゼンテーションや数々の発言からはとても多くのものを学びましたし、アップル社の製品は私の仕事やプライベートを支える大切なツールです。ジョブズ氏は病気休暇中も新製品の発表会などでは自らがステージに立ちアピールしていましたし、先日もクパチーノ市の議会でアップル社の新社屋の建設についてプレゼンを行っていました。今回は相当に病状が思わしくないのでしょうが、アップル社はこれからも世界をリードし続けてゆく企業だと信じています。ジョブズ氏へのこれまでの感謝と今後の幸運を祈らずにはいられません。

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