民主党の新代表を選ぶ選挙が行われ、野田氏が新たな代表に選出され、明日の国会における首班指名で総理大臣に任命される事が確実になりました…それはそれで良いのですが、どの候補者も口を揃えて発言していた「挙党体制」って、何の事なんでしょう?そもそも1つの党なのですから原則において党員が同じ目標に向かって仕事をするのは当たり前だと私はを思うのですが、敢えて「挙党体制」と言わなければならない事の深刻さを当人たちが最も理解していないように見えます。政党であれ会社であれオーケストラであれ、多くの人からなる組織では意見の違いを始め、さまざまな相違があるのは当然です。でも民主主義の原則の1つである「多数決」は、全員で採決した結果には反対の立場でも従うという事ではないでしょうか。投票の前から重要ポストを用意しなければ支持しないとか、落選した候補を支援していたグループ(言い方が違うだけで、自民党時代の「派閥」とかわりません)が新たな代表を支持しないとか…これは「談合」と呼ばれているのと同じだと思いますが…また、どこの組織でもそうですが、日本では自分の意見をはっきり言うと「人の話を聞かない」みんなの意見を聞こうとすると「リーダーシップがない」主張が強いと「独裁」(でも、自分に都合が良い場合は「カリスマ」とか言って持ち上げる)何でも二言目には「聞いてない」…これじゃ、やってられません。いろんな意見を聞き、分析と議論を講じ、最終的な決断は自らが責任を持って人の顔色を伺う事なく自分だけで行う、という当たり前の事が誰もできませんね…国民がしっかりしているおかげで日本は持ちこたえていますが、新しい内閣がどんな仕事をするのか、期待…ではなく、もう時間がないし、失敗は絶対に許されません。政権党はもちろんのこと、全国会議員が死力を尽くしてしっかり仕事をして欲しいと強く望みます。