昨年10月に現在の山形県民会館一階に移転してきてから、秋のシーズンから新しく事務局に入られた方々の歓迎会や忘年会も忙しさのあまり開催できていませんでした。ようやく今日、駅前の某店で「新年会」という形で開催する事ができました。現在、山響の事務局は事務局長以下専任スタッフが8名、山形県の「楽器講習会プロジェクト」と「温泉コンサートプロジェクト」で県の採用で山響に派遣されている職員が15名の合計23名で運営されています。私は身分上は楽団員なので、GMといってもこの中には入っていません。今日はほとんどの職員が参加し、楽団員の飲み会とは少し違ったスタイルで盛り上がりました。2次会はサラリーマンの定番であるカラオケ(楽団員の飲み会で2次会がカラオケになることはまずありません)でさらにヒートアップしてきました。スタッフの皆さんはオーケストラを支える(私は「裏方」という言い方は適切ではないと思います)大切なメンバーです。時々はこうしてストレスを解消して仕事の能率アップに繋げてゆきたいですよね!
月別アーカイブ: 2013年1月
#226
第226回定期演奏会が終わりました・・・飯森さんとの定期は今日で卒業です。来月のモーツァルト定期には私は出演しないので、定期は3月の第227回で卒業です。(最後の演奏会をどれにするかはまだ決めていません)私が初めて出演したのは1984年5月の第44回定期でしたが、それからずいぶん時間が経ちました。当時のメンバーで今も残るのは、ヴァイオリン菖蒲 覚さん、三恵子さん(当時は結婚前で井上さんでした)大和ゆり子さん、蜂谷ゆかりさん(エキストラ)、クラリネット郷津さん、ホルン大和洋司さん、トロンボーン五十嵐さん、パーカッション南さん、三原さんの9名で、事務局は後藤純悦さんだけが当時からのメンバーです。現在は約50名のメンバーなので、41人は私が入団した後のメンバーになりますね・・・こうしてみると自分も古参の部類に入るんですね・・・
ブルックナーは1985年8月の第50回定期で渡部勝彦さんの指揮で第4番を演奏したのが最初で、その後1994年12月に高関 健さんの指揮で第7番を、詳しい時期は後でアップデートしますが、十束尚弘さんで第0番、そして飯森さんになってからは第4番を確か3回くらい(定期、東京、新潟)演奏したのを皮切りに、第5番、第3番、第6番を演奏して今日の第7番です。今回も素晴らしい演奏で、弦楽器の清楚な響きは実に美しく、宗教的な雰囲気が漂っていました。金管セクションも、テルサに新しいパイプオルガンが設置されたような感じに聞こえるようなサウンドでした。個人的にも今日のほうが良い出来で、部分的に使用したB♭管の響きも満足できるものでした。でも、これで終わったのではなく、27日からレコーディングセッションで3日間演奏しなければなりません。明日は唇を休めますが、今回の演奏会の録音を聴き、レコーディングまでにコンディションを立て直し、より良い演奏をしたいものですね!
Robert Alexander Schumann
初日の本番が終わりました。ブルックナーは個人的には思い通りに演奏できなかった部分もあり、明日また新たにチャレンジです。今日はチェロ、ヴィオラ、ワーグナーチューバが大ブラボーです!第2楽章の美しかったこと・・・
シューマンのピアノ協奏曲を演奏した萩原麻未さんは、まさに「リアルのだめ」といった感じで、鍵盤の上を走り回っているような自由自在な演奏です。これまでの日本人ピアニストとは全く違う感性を持っていて、現在も素晴らしいですがこれからの将来が大変楽しみです。オーケストラもピアノとの対話を楽しんでいるように聞こえましたし、これこそ協奏曲の醍醐味といった演奏ですね!
(写真は飯森さんと萩原さんですが、オケは山響ではありません)
New Pamphlet
3日間のリハーサルが終わりました。飯森監督の緻密な音楽創りとメンバーの献身的な努力で、今度も素晴らしい演奏会になると思います。4本のワーグナーチューバを率いるのは、NHK交響楽団の首席代行ホルン奏者、今井仁志さんで、素晴らしい音色と深い音楽性で圧倒的な音楽を示してくれています。ワーグナーチューバは私の席のすぐ隣なので、こんなに素晴らしい演奏を間近に聴けてとても嬉しく思います。
ところで、来年度の山響定期のパンフレットが今日出来上がってきました。昨年は創立40周年だったので、表紙に4人の指揮者を並べましたが、今回は高級チョコレートのパッケージ風(?)にシックな感じにしてみました。きっと多くの方々に気に入ってもらえると思っている自信作です。ぜひ、明日の演奏会でご覧いただきたいと思います。
Wagner tuba
私がブルックナーの交響曲第7番を初めてライブで聴いたのは、1986年のシカゴ交響楽団来日公演で、会場は昭和女子大人見記念講堂でした。当時は「神様」首席トランペット奏者アドルフ・ハーセスが65歳で最高潮の時期でしたし、伝説的なチューバ奏者のアーノルド・ジェイコブズも健在でした。そして指揮者はサー・ゲオルグ・ショルティ・・・本当に素晴らしかったです。アメリカのオーケストラはステージで「ひな壇」を使わないで全員平場で演奏する事が多く(1990年代の山響もそうしていた時期がありました)客席の場所によっては金管セクションが見にくく、ハーセス氏が吹いている姿を何とか見たくて空いている席を探して移った記憶があります。
シカゴ響の録音は主にデッカレーベルから出ていて、ソリッドでクリアな録音が特徴でした。それだけだとシカゴの音は堅く聞こえがちですが、ライブで聴くとその柔らかなサウンドに驚きます。ピッチが440と低く、響きにもある種の穏やかさがある事も影響していると思いますが、どんなに大きな音でも余裕があるのと、ピアニシモが絶妙な美しさ!まるでコンサートホール備え付けのパイプオルガンが全開で鳴り響いているような感じでした。この空気感は録音には入りきらないですね。
第2楽章ではワーグナーチューバが大活躍しますが、それを支えるコントラバスチューバを演奏するジェイコブズのゆったりヴィブラートのかかった歌い方が今も耳に残っています。そして金管セクションだけでなく、コンサートマスター並みの影響力を持つハーセスの演奏・・・この演奏でそれまであまり好きではなかったブルックナーがとても好きになりました。シカゴ響のブルックナー7番は、BBCプロムスでのライヴ演奏(確か1970年代の後半の演奏だったと思います)も市販されていて(CSのクラシカジャパンでも時々放送されています)こちらももの凄い演奏です。カラヤンもベームも素晴らしいと思いますが、私はやはりシカゴ響の演奏が1番ですね。
Bruckner 7
第226回定期演奏会のリハーサルが始まりました。今回は19年ぶりの演奏となるブルックナーの交響曲第7番をメインに、シューマンのピアノ協奏曲を萩原麻未さんの独奏で演奏します。ブルックナーはいつもの定期より増強された弦楽器と4本のワーグナーチューバが厚みのある響きを醸し出します。飯森さんと山響のブルックナーは、4番、5番、3番、6番と続いてきましたが、今回がこれまでの中では1番大きな編成です。来年度は1番が予定されていますが、私にとってはこれが最後のブルックナーです。19年前の定期では第1トランペットでしたが、今回は第3トランペットで金管セクションの響きを厚くすることが私の仕事です。どんな本番になるか楽しみですね。
Coming- of-Age Day
2000年から施行された「三連休化法」により、成人の日と体育の日がそれぞれ8〜14日に変動することになり、2003年からは海の日と敬老の日も変動するようになりました。昔は成人の日は1月15日と決められていて、全国一斉に新成人の晴れ着姿が見られたものです。そのころも夏の帰省時期に合われた成人式を行った地域もありましたが、多くは1月15日に開催していました。ちなみに、私は成人式の日は大学生で練馬区に住んでいました。練馬区では今の浦安市がディズニーランドで成人式を行うように、練馬区内にある「豊島園」で成人式を開催していましたが、私は新成人としてではなく、バンド演奏のアルバイトで出演していました…
「三連休化法」の施行後は、連休の都合で今年のような14日、15日に分散しての開催が多くなりましたが、成人の日に限らず、祝日が変動する事に若干の違和感を抱いてしまうのは私が古い世代に入っているせいなんでしょうかね・・・
Snow
「積雪」という名の災害が今年もやってきました。首都圏では大変な事になっているようですが、ここ山形でも昨年2月の降雪を思わせるような降り方です。定期のリハーサルは16日からですが、もし今日からだったら東京からくる監督やエキストラは山形まで来れなかったかも知れませんね。過去にも酒田で大吹雪になり、客演指揮者やソリストを乗せた飛行機が庄内空港に降りれずに羽田に引き返してしまい、リハーサルが中止になったこともありました。
山形に住んで30年近くになりますが、南東北特有の湿った雪は苦手です。私は北海道北部の生まれなので、もっと強烈に乾燥し、マイナス20度以下にもなる極寒に積もるさらさらの雪の方が気持ちが良いですね。冬に傘をさすという習慣は北海道ではあまり見られませんが、山形の湿った雪ではやはり傘が必要です。幸いにも今日はオフなので、ブルックナーの練習をしてゆっくり過ごします。
Exercise
Headache
正月休みが終わっていきなり多忙になったせいか、体調がイマイチです・・・移動で自分の車でないのを運転したり、新幹線に乗ったりした影響でしょうか、腰から下、特におしり周りの筋肉が変な感じ・・・酷い肩こりが原因だと思いますが、風邪かもしれません・・・頭痛(Headache)が今日はつらいです。夕方から少し休み、睡眠をとったらいくぶん楽になりましたが、珍しく早く眠ったので遅い時間に目が覚めてしまいました。明日は午前中にレッスンに来る予定だった生徒が風邪でキャンセルになったので、私もゆっくり起きることにします。定期のリハーサルも近いのでブルックナーもしっかり練習しなければならないし、タフな日々が続きます・・・